向日葵みたいに、綺麗に笑う貴方へ。
太陽の花みたいに、優しく笑う貴方へ。
大好きです、愛してます。















私たちは、任務の帰りに『太陽の町』と呼ばれている町へ着いた。
教団まではまだ時間がかかりそうだから、ここで泊まってくる様にコムイさんに言われた。
その町は名前の通り『太陽の花』即ち、『向日葵』が沢山咲いていた。
町の人たちの家々の庭には向日葵が沢山植えられていて、辺りはお日様色に染まっていた。




「とっても綺麗ですね!」

「本当、良い眺めさ〜!」

「そうですね・・・・本当に綺麗で、嫉妬しちゃいます」

へ?

「ふふっ、何でもありませんよ」




私は少し意地悪そうに言ったから、貴方は少し不機嫌な顔をしてしまった。
でもそんな貴方も本当に本当に愛しくって・・・・・!
やっぱり私、貴方の事が好きで仕方ないんだなって思わされてしまう。
するとラビさんはいつの間にか私の隣から居なくなっていた。




「・・・・ラビ、さん?」




どうしようもない恐怖が私を襲った。
もしかして、アクマでも見つけたのだろうか!?
もしそうだとしたら私もはやくラビさんを見つけて加勢しなくては!!
そんな不安を抱きながら、私は町の中を走っていた。
小さな小さな町のはずなのに、ひどく広く広く感じられた。
同じところをグルグルと回っているかんじ。
私は迷ってしまったのだろうか。
貴方を探し出すどころか、私のほうが迷ってしまったのだろうか。
なんて、情けない!!




っ!!!」

「ラ、ビ・・さん・・・・?」




貴方も私のことを探しててくれたのだろうか。
私のすぐ前でゼーゼーと荒く呼吸をしている。
そんな貴方を見て、私はどれほど安心したことか。




「すぐはどっか行くさねッ!」

「ご、ごめんなさいっ」

「・・・まあ、オレが見つけたから良かったけどさー」

「ふふっ、そうですね」

「・・・、お前本当に反省してるんさ?」

「さあ、どうでしょう?」




そう言って貴方をからかったら、また貴方は不機嫌な顔をした。
本当に愛しい。




向日葵笑顔で笑う貴方へ。
貴方は私だけの太陽でいてくださいね。
そして私を貴方だけの向日葵にしてくださいね。









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2006.10.27

すごくお久しぶりにupしました。
offの方がすごく忙しくって;
じみちに頑張りたいと思いますっ。

憐陽もる
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